その時付き合っていた彼女
彼女は好きだったけれど、
好きで居てはいけない。
別れなければならないと思っていた。
けれど、良い友達ではあった。
告白された時、付き合っていた彼女は、
20歳にして自分にとっての初めての彼女だった。
自分は人見知りで、自分から話し掛けたりはしないから、
友達もほとんどいないし、
女性と出会うことなんて無かった。
そんな自分が彼女と知り合ったのはインターネット。
出会い系なんかではなく趣味のサイト。
オフ会で実際に顔を合わせて好きになった。
その当時、(異性との)メル友が流行っていたけれど、
自分はメル友サイトを利用している人を軽蔑していた。
自分は多くの人と付き合うことに嫌悪感を感じている。
一生に一度、大切な人と巡り合えれば良い。
そう考えている。
浮気なんてとんでもない。
相手に限らず自分がすることも許されないと考えている。
なので、相手も恋愛に対して真面目な人が良い。
だが、一生に一度で良いとは言え、
今まで誰からも好かれなかったことは悲しく、
恋愛相手が欲しいと思っていたのも事実。
そんな中で見つけたのが彼女だった。
自分は人に好かれることはないと思っていたから
告白なんかしたら相手にとって迷惑だと思っていたし、
人に話し掛けたりするのも苦手な自分だったけれど、
彼女には自分から告白して付き合ってもらった。
彼女は自分の理想とする考えを持つ人だった。
ある部分では自分以上に恋愛に関して真面目な人だった。
その他、恋愛以外の部分、食べ物や趣味などでも
性格の合う人だったので、
この人と一生共にできたら良いと本気で考えていた。
けれど、彼女との距離を縮めたいと思っていても、
縮めることはできず、
距離は近いのに月に1度ぐらいしか会えない関係だった。
そして、Tさんに告白された前年の夏に、
彼女から「友達としてしか居られない」と言われてしまった。
やっぱり自分なんか好きになってくれる人はいないのかもしれない。
そう思い、彼女とは別れはしなくて済んだものの、
いずれは別れなければならないと考えていた。
Tさんに出会った入社当時は、
1週間に1度メールをするかしないかと言うような
関係でしかなかったが、
趣味も合うので友達としては長い間付き合っていたかったし、
彼女もそれを望んでいたように思う。
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