最初グミが振ったんでしょ




同期の前で泣きじゃくったことがある。

信じて来たものが嘘だと分かって、
まだ信じたい気持ちもあるのだけれど、
でも考えれば考えるほど信じられなくて、
悲しみに暮れていた時、
同期があの人のことを口にした。

その言葉で現実を知り、
“自分を好きで居てくれていた自体も嘘だった”と分かった時、
自分はその場にしゃがみ込み、
涙が止まらなくなった。

同期は励まし、真面目に話をしてくれた。

でも、こう言われた
「最初グミが振ったんでしょ」
「何度か別れ話をしたんでしょ」
って。

その通りだ。


別れ話を最初にしたのは自分。
そして再び付き合うことを了承したのも自分。
自分が決断を過ったばかりに今がある。


同期は知らない。
あの人にどれだけ泣かれて、
「君じゃなきゃ嫌だ」なんて言われたあの光景を。

誰だって、そんな言葉を言われて何時間も泣かれれば、
騙されるよ。
でも騙された自分が悪い。


何度も別れ話なんてしていないけれど、
途中で「疲れた」と言ったことはある。

別れたかったけれど、
「逃げるのは嫌だった。」
「どうしようもなかった。」
「頑張ったんだ。」
なんて言ったって同期には通じはしない。


励ましてはくれても、同情はしてくれない。



自分は、あの人と別れた後に、
前の彼女とディズニーランドに行った。

前の彼女は信頼できる人だし、
良い友達だった。
しかもお互いにディズニー好きで趣味も合う。

別れたあの人を誘ってディズニーランドに行く理由がどこにある?
趣味も合う友達と行ったほうが楽しいじゃない?

けれど、同期は自分を批判した。
「前の彼女と行くのは良くない」と。
別にあの人と付き合っている間に行ったわけではないし、
異性として、恋愛感情を持って、或いは浮気心を持って、
遊んで来たわけではないのに、
自分は悪者扱いだ。

いくら「友達だ」と言っても、
過去に付き合った経験があると言う事実が
「単なる友達」だと言うことを認めてはくれなかった。
そもそも付き合っていた頃も肉体関係があったわけでもないのに。

もしかしたら、批判された時は、
同期は「別れたこと」を知らなかったのかもしれない。
でもディズニーランドに行ったと言う話を、
あの人が同期に話したらしい。

別れることはあの人自身も同意したことだと言うのに、
どういうつもりだったのだろう?
あの人を完全に信じられなくなった今思えば、
同情を寄せてもらうためのお得意の演技だったのかもしれない。


結局自分は、自業自得だと思われている。

そうだ。
その通りだよ。
純粋に人を信じ、
あの人の言うことが全て嘘だと見抜けず、
まんまと騙された自分が悪いんだよ。




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